立石の井 (たていしのい) ~ 岸崎の大ダコ ~

 林神社を下り住宅街の中に「立石の井」があります。むかし岸崎(現在の貴崎)に住む西窓后(せいそうこう)と東窓后(とうそうこう)という名の二人の美しい妃を海の中に引き込もうと沖合いの大ダコが狙ってました。
 この事を知った二見の強い武士の浮須三郎左衛門が大きなタコツボを仕掛けて捕らえ足を一本、一本切り捨てると大ダコは暴れまわり、タコツボをひっくり返し山伏に化け陸地へ。三郎左衛門が林神社近くまで大ダコを追いかけて切り捨てると大きな石になった。
 その後はこの石の下から清水が噴き出て「立石の井」と呼ばれるようになったといわれてます。

 ※立石の清水に対して 成願寺に有った井戸を横石と言った。

 三郎左衛門はこの功績により源時正の名を与えられ、村人は大ダコの霊を林神社に合祀したという。いつの間にか立石そのものはなくなってしまったが、井戸だけが残った。

 ちなみにこの浮須三郎左衛門が大ダコをおびき寄せるために仕掛けたタコツボが、今のタコツボ漁の嚆矢であるとも言われている。

 『播磨鑑』では、化け物は蛸ではなく鱏(エイ)であるとし、明石の近くにある江井ヶ島の名の由来にまつわる伝説としている。

        

「立石の井」まで弊店より東北東約8分



貴崎 お好み村 078-923-4401
林崎松江海岸駅 北2分 ニュープラザ商店街
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